保険の窓口へ行く前の予備知識
そもそも、あなたは生命保険に加入する目的をしっかり認識しているだろうか?
自分に万一のことがあった時に、家族にお金を残すため。
そう考えて生命保険に入る方が大半であろう。
だが、具体的にいくら残せば十分なのか?そのためには月々の保険料をいくらまでかけられるのか?ということまで踏み込んでいる方はほとんどいないのが現状だ。
例えば、自分が月々の保険料総額1000万円支払ったところで死亡した際、500万円の保険金が出るような死亡保険はどうであろうか?
こういう保険に入るくらいなら、月々の保険料を銀行に積立てしておくほうが得だということは、誰でも気がつく。
しかし、あなたの入っている死亡保険がこうなっていないとは限らないのだ。
専門家(FP)にこういう仕組みの保険証書を見せても、ここまでズバリ指摘してくれることは、まずない。
専門家は「どこの保険会社にも属さない中立の立場」であることを強調するが、それでも保険会社を敵に回したくないというのが本音であろう。
したがって、「この保険は10年後に保険料がこれだけ跳ね上がりますよ」というような話で、自主的に見直ししてみようという方向に誘導するしかない。
現在入っている保険が良いのか悪いのかは、あくまでもあなたの判断ですと言いたいわけだ。
この例からも、保険の窓口で専門家に会う前に、ある程度の予備知識は必要だということが理解していただけるだろう。
しかし、難しいことは要らない。
「こんな生命保険に入りなさい」というような専門書を1冊でも読めば十分だ。
生涯、数百万円から数千万円の保険料をドブに捨てている方は多いが、こういうことは専門書1冊読むだけで防ぐことができるのである。